2006年10月05日

『 能と舞踊の饗宴 』  能と歌舞伎が一緒に・・・

昨日の 朝日新聞の 夕刊に、 『 能と舞踊の饗宴 』 の 記事が 出ていました。

能の 最大流派を 率いる 26世観世流宗家、観世清和 と、当代随一の 人気歌舞伎俳優の 坂東玉三郎 が、それぞれの 舞を 披露する というもの。


11月14日(火) 渋谷の 観世能楽堂 です。


この能楽堂で 能と 歌舞伎が 一緒に 上演されるのは 初めてとのこと、いったい どんな 緊張感を 味わうことが 出来るのか、ドキドキものですよ、これは !


演じられるのは、 能 「 葵上 」 と 地唄 「 葵の上


源氏物語を 題材にした能 「 葵上 」 は、六条御息所の 心の 中の ドラマを 具体化したものです。

光源氏の 愛人であった 六条御息所は、源氏の 心変わりにあい、正妻の 葵上に 嫉妬していた。
源氏を 想うこと 止みがたく、源氏が 供奉する 賀茂の祭 ( 葵祭 ) を お忍びで 見に行った所、後から来た 葵上達一行が 六条の 車を 押しのけ 壊すなど 屈辱を 加える。
六条は 前皇太子妃という 高貴な 身分のため、嫉妬の 気持ちを 隠してはいたが、彼女の 理性が 眠った隙に、魂は 生霊となって 葵上に 取り憑く・・・。

という お話なのですが

タイトルに なっている 葵上は、一枚の 小袖 としてのみ 登場します。
「 無駄を可能な限り削ぎ落とす 」 能の 原点を 見るような 演出なのです。


ふじりんごは 初めて 「 葵上 」 を 見た時、まだ あまり 多くの 能を 見ていなかったので、細かいところまでは 理解できなかったのですが、それでも、泥眼 ( でいがん ) という 面をつけて 苦しげで うつろ 嫉妬に 泣く 前場での シテ や、般若の 面に 換えた シテと 聖 ( ワキ ) との対決の 場面 ( 後場 )などは、初心者でも わかりやすく、悲しく 激しい 壮絶な 恋の 心情を 描く 舞台に ひきつけられたものです。


1000年前に 書かれた 源氏物語が 600年前に 「 葵上 」 となり、そして 200年前に 地唄 「 葵の上 」 となり、今 同じ 舞台で 演じられる。


それも、観世清和さん坂東玉三郎さん の 共演、競演、饗宴ですよ !

加えて、玉三郎さんは、能装束に 伝わる 「 唐織 」 の 衣装を 着る とのこと。
美しい 能装束を 見るだけでも、十分 堪能できる と言うものです。


いいなあー、見たいなあー。


能の中の ひとつでも いいから 海外の 人に 自信を 持って、 「 これはいい作品ですよ ! 」 と 解説して あげられるような 日本人に なりたいものです。



posted by ふじりんご at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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