2007年05月20日

昨夜 は 薪能、 今夜 は JAZZ

昨夜は 杉並区 の 大宮八幡宮の杜 薪能 を 観に行きました。

午前中 降っていた 雨 も 上がり、とても 気持ちのよい 五月晴れ と なりました。

午後6時 の 火入れ の 時 は、まだ 明るい この季節。
さわやかな そよ風、
見上げると 大木 の 葉っぱ が 空いっぱい に そよぎ、
木々 の あちこち で 鳥 が 啼き、
夕暮れ時 の 涼やかな 空気 が 満ちて、
本当に 気持ち よかったです。

薪の火ぱちぱち と はぜて、
木 の 燃える香り が 漂います。
ぱちぱちぱちぱち、すす も 時々 飛んできて。
暖炉 の 火 が 好きな 私 は、音 といい 香り といい その似た雰囲気 に とっても 満足。


舞囃子 ・ 熊坂 』 野村章司

狂言 ・ 蝸牛 ( かぎゅう ) 』  シテ:山本泰太郎 アド:遠藤博義、山本則秀

能 ・ 三輪 』  シテ:野村四郎 ワキ:殿田謙吉 間:山本則秀
大鼓:佃良勝 太鼓:小寺真佐人 小鼓:大倉源次郎 笛:八反田智子


「 熊坂 」での、鎌 を 持っての 舞 は
とても ダイナミック で、とても 勇壮 でした。

「 蝸牛 」 は お馴染み の 楽しい 狂言。
「 でんでん むしむし・・・ 」 の 歌 は 見終わってから、
口ずさんでいる人 も 多く、
本当に 心に インプット されやすい わかりやすい 狂言ですね。

能 の 「 三輪 」。
三輪山伝説 に 基づく 神様 を 題材にした 能。

大和国 三輪の里 に 住んでいる 僧 のもとに 毎日 樒( しゅみ )・閼伽( あか ) の 水 を 持ってくる 女性 が いた。
ある日 この女性 は この僧 に 一重 を 欲しい と 願い出る。
僧 が 不思議 に 思い、女性 に 住まい を 問うと 女性は
「 我が庵は 三輪の山もと 恋しくは 訪ひきませ 杉 立てる門 」
と 詠み、杉 立てる門 を 訪ね来て 欲しい と 姿 を 消す。
僧 が 三輪の神垣 の 内 にある 二本の杉 に 行って
先程 女性 に 与えた 衣 を 見つけると
三輪の神 が 現れ、
三輪の神話 を 物語り、
神楽 を 舞い、
自分の罪 を 救って欲しい と 乞う。
そして 夜の明ける のと共に 三輪の明神 は 消えてしまう・・・。

神様 の 自分 の 罪 とは、
神 も 衆生 を 救うため しばらく 迷い 深い 人間 の 心 を 持つことが あるので、
その罪 を 助けてほしい と いうことだそうです。

また、三輪山伝説 とは、簡単に 言うと、
「 毎夜 通ってくる男 に おだ巻き を 付けて 後をつけると、
はたして 三輪の神 であった という 伝承 」 です。
性別 を 逆 にしたのが 「 羽衣伝説 」 ですね。

三輪明神 は 男神 と 言われていますが、
実 は 女神 で、
同じく 女体神 である 伊勢 の 天照大神 と 一体である ことを説く という内容 の 能 であり、
中世 に 展開された 三輪神女体説 に 取材した 能 だそうです。

神社 の 中 で 行われる 薪能 ですから、
神様 を 題材 にした 能 が 相応しい ということでしょうか。

しかし、しかし・・・。
現代 の 薪能 は 皆 このようなものなのでしょうか。

シテ が 面 の 中 で しゃべる 言葉 が、
全部 マイク を 通して 聞かされるのです。
これには、かなり の 違和感 が。

一度も こんな 経験 したことがなかったので、
シテ の しゃべる 言葉 は 聞き取りにくくて 当たり前 と 思っていたところ、
他 との バランス を 欠いた とても 大きな 音声 で 聞こえるものだから、
なんとも へんな 感じです。

もっとも、マイク が なかったら、屋外 での 上演、平素より もっと 聞き取れないわけで、もっともな 対策 なわけですが。

おまけに、だんだん 寒くなってきて・・・。
そよ風 ではなくなって、冷たい 風 が 頬 を なでていきます。
「 ぶるぶるっ 」
「 ちょっと 寒いねー 」
という 雰囲気 の 中、

さらに いただけなかったのは、
何度 も 何度 も 上空 を 横切る 飛行機 の 轟音

思わず 空 を 見上げてしまうぐらい、飛びます、飛びます!
ワキ の 方 の お声 が 全く 聞こえなかった時 も ありました。

やはり、現代 の 薪能は、
マイク やら 飛行機 の 音 やら が まじって、
昔、農作業 の 終わった 夜 に 村人達 が 集った 能鑑賞とは、
ずいぶんと 様相 が 異なっているようで・・・。

寒さ 対策 のため 帰路 に 入った レストラン で
すっかり 時間 を つぶしてしまい、
帰宅したら 11時 を とっくに 過ぎていました。

八月 の 八ヶ岳薪能 は、寒さ対策 が 必要 だと 痛感した 次第です。
八月 とはいえ、標高1500メートル級 の 場所 ですから。

CIMG0910.JPG


CIMG0906.JPG



今夜 は、うって変わって、JAZZ の 夕べ
ブルーノート東京 へ、行って来ま〜す!





posted by ふじりんご at 14:00| Comment(18) | TrackBack(0) | 日本の美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
それはそれは、大変な薪能で。
とても深遠なる幽玄の世界で、とはまいりませんですねえ。
蝸牛大好きです。わかりやすいですよね。
「あーめもかーぜもふかぬに〜」をついつい口ずさみます。(笑)
Posted by もちや at 2007年05月20日 15:29
「お能」と「ジャズ」では、ずいぶん違いますが、ジャズなら文句なし(理由要らず)私も大好き!

ブルーノートの興奮レポートを楽しみにしていま〜す。
Posted by piomio at 2007年05月20日 15:39
薪能かー〜。ここにはそういうものがない(?)から都会にでなければ、お目にかかれなく残念!

ジャズはいいですねえ! 私も好きです。

ふじりんごさんは、クラシック専門だと思ってましたがジャズもOK?ジャンルはなんでもいいのかなー。

HPの和太鼓。ここもさかんです。息子の入学式の時は、クラシックの演奏と歌でしたが、娘の大学は和太鼓。身体全体に受ける振動がなんともいえず感激ものでした。

Posted by このは at 2007年05月20日 20:23
ジャズ。。いいですね〜
学生時代、ジャズ喫茶に入りびたりの時がありました。グレンミラーとか好きです。
Posted by くるみりす at 2007年05月20日 21:27
〜もちやさんへ〜

もちやさん、いつもありがとうございます!
深遠なる幽玄の世界―今の世の中、なかなか難しい環境ですよね。
京都の薪能だったら、(平安神宮など)もう少し騒音は少ないかもしれませんね。

「あーめもかーぜもふかぬに〜」
本当に楽しい狂言ですよね。
ツノが出るしぐさで
「でんでんむ〜しむし」を踊っている小さいお子さん(私のひとつ前の席で)を見て、
こうやって和の文化が伝わっていくのっていいなあと思いました。
もちろん「三輪」の時は、お母さんのお膝でぐっすりでしたけれども。(笑)


Posted by ふじりんご at 2007年05月21日 00:01
〜piomioさんへ〜

piomioさん、いつもありがとうございます!
ジャズから帰宅しましたのも、11時を過ぎておりました。
二日連続で!!(笑)
お能とジャズ、どちらが楽しめたかといいますと、正直、今日でしたわ!
お食事もおいしかったし、単純に楽しめるって、楽ち〜んですよね。
piomioさんほどジャズに親しんでいるわけではありませんが、それでも十分にリズムに乗ってスイングしたくなるような感覚を楽しむことが出来ました。
初来日の若手のジャズピアノ、なかなかよかったですよ〜〜。

Posted by ふじりんご at 2007年05月21日 00:10
〜このはさんへ〜

このはさん、いつもありがとうございます!
薪能は大きな神社だったら奉納のために催されるみたいですが、このはさん地方の例の大きな神社は、収穫祭という名前で薪能も有名だそうで。
でも秋の薪能は本当に寒いかもしれませんね。

今日のジャズは、文句なく楽しめましたよ〜。
ジャズはあまり聴く機会がないのですが、誘われた時はなるべく行くようにしています。
せっかくのチャンスですものねっ!

娘さんの大学の入学式は和太鼓でしたか!
和太鼓いいですよねぇ〜。
わたしも、大地を轟かせてからだに響いてくる、あの勇壮で単純なリズムの振動になんだか血が沸くような感覚を味わったことがあります。
原始的なDNAが騒ぐって感じでしょうかね。(笑)



Posted by ふじりんご at 2007年05月21日 00:24
〜くるみりすさんへ〜

くるみりすさん、いつもありがとうございます!
ジャズ喫茶に入りびたりだなんて、くるみりすさん、カッコイイー!!
本当に音楽がお好きなのですね。
グレンミラーですかー。
渋い〜!
わたしはあんまりジャズはわかりませんが、聴くのは大好きです。
アドリブで即興で演奏する、ということの凄さにいつも感心してしまいます。
今日もアドリブいっぱいのジャズピアノ、よかったですよ〜〜!
楽しい日曜日の夜でした!!(笑)

Posted by ふじりんご at 2007年05月21日 00:29
考えてみると、日本は素晴らしい国ですよね。いにしえの伝統の芸も楽しむこともできれば、洋物も気軽に楽しめる。。
それをいっぺんに堪能できるふじりんごさんもうらやまし〜。
Posted by ゆみたん at 2007年05月21日 16:10
〜ゆみたんさんへ〜

ゆみたんさん、いつもありがとうございます!
本当にそうですよねぇ。
平和な日本ならではの、平和な光景です。
それをいっぺんに堪能させていただいたわたしは、相当な幸せ者ですよね。
心して、感謝しなければと思います。
古来からの日本独自の文化を大切にすると同時に、西洋文化、アジアの文化も同じように大切に思い、その国の人々にも同じような思いを寄せなければいけませんね!!

Posted by ふじりんご at 2007年05月22日 00:07
おはようございます。
この間の薪能、寒かったのでちょっと心配してました。
どうやら、殆どの薪能はマイクですね。
2年前友枝さんの三渓園でのお能のときも寒かったです。ご老人は途中でお帰りになっていました。おまけに風でマイクの調子もいまいち・・・。自然にはかてませんね。逆に自然の不思議な力を感じることもありましたよ。鎌倉薪能で、風ふかばーなんてシテが謡った途端、ほんとに風が吹いてきて驚きました^^;
厳島観月能はマイク無しですよ。

若い頃、JAZZに夢中でした。M.デービス、B.エヴァンス、S.モンクなど、
コンサート行ってました。
Posted by つきのこ at 2007年05月22日 08:29
〜つきのこさんへ〜

つきのこさん、いつもありがとうございます!
「薪能にマイク」は、21世紀ではごく当たり前のことなのですね。
でも、厳島神社はさすが〜。
身曾岐神社はどうでしょうか?

つきのこさんもJAZZに夢中の青春時代を過ごされた方でしたか!
けっこうそういう方いらっしゃいますね。
クラシックでもジャズでもロックでも日本の音楽でも、良いものは良いと感じられる感性を大切にしたいですね!!

日曜日は若手アメリカ人のジャズピアノと歌、若さを感じる力強いジャズでしたよ〜〜。


Posted by ふじりんご at 2007年05月22日 10:49
またまた、コメントさせていただきます。八ヶ岳薪能もマイクです。
確かに21世紀は、当たり前なんでしょうかね。
でもやっと、ふじりんごさんと同じ
お能を観れるなんてうれしいです^^

若さを感じる力強いJAZZ聴いて、元気をいただく!たまにはいいですね。
Posted by つきのこ at 2007年05月22日 14:51
〜つきのこさんへ〜

つきのこさん、またまたありがとうございます!
八ヶ岳もマイクでしたかー!
それでは、友枝さんの御ン声が、大きく響き渡るというわけですね?
この、シテと他の人とのバランスに慣れるかどうか・・・、う〜〜ん、微妙かもです。(汗)

>でもやっと、ふじりんごさんと同じ
お能を観れるなんてうれしいです^^<

お、お、恐れ多いことでございます。
それも、わたしたちの動機はけっこう不純でして、八ヶ岳に行くなら蓼科に泊まろうという単なる便利さゆえというのが下心でして・・・。
ご、ごめんなさい。
つきのこさんにこんなこと暴露してしまうと、
「な〜〜んだ、がっかりの人たち!」
と切り捨てられそうですので、やはり撤回いたしまして、
友枝さんのお能を観て、魅せていただきに参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。(汗々)


Posted by ふじりんご at 2007年05月22日 19:00
おはようございます。
またまたまたコメントさせていただきます。あのー、私も不純だらけの人間ですが〜^^;
いろいろ、オプション計画中。お能の帰りの「お楽しみ」大好きです^^
Posted by つきのこ at 2007年05月23日 06:55
〜つきのこさんへ〜

つきのこさん、再度またまた(笑)ありがとうございます!

>あのー、私も不純だらけの人間ですが〜^^;<

あ〜〜〜、そうですか〜?
リップサービスとは言え、少しだけ安心致しました。

要は、お能も和楽器も着物もお茶も短歌も陶器も日本家屋も歴史も、それから、それから・・・。
ぜ〜んぶひっくるめて、「和に親しむ」がミーハーなわたくしのモットーでございますので。
なに、言い訳しているのやら・・・。(汗)


Posted by ふじりんご at 2007年05月23日 12:36
今ごろのお邪魔でーす。
薪能は東京の靖国神社でもチョー寒く、私はそのために山用の防寒着を購入しましたよ。これ、かなりおすすめです。パンツは左右の足にファスナーがついているのでオーバーズポンとしてはけます。ゴアテックスみたいなので防寒完璧。以前の靖国ではお隣の夫人も始まる前に着ていました。

>ジャズ・・つきのこさんの好きな人は我が家の夫の好きな人たちでした。何にも知らない私の初デートはビル・エバンスでした。何がいいのかわからなかったですー。
>ブルーノート・・この前、そんな夫の60歳のお祝いで家族で行きましたー。素敵なところですよね。ジャズがわからなくても楽しめるし、あのリズムは体に伝わります。また行きたい。リングフライポテトも食べたい!サンドイッチも。
Posted by fuku(ginsuisen) at 2007年05月24日 12:00
〜fukuさんへ〜

fukuさん、こんばんは、ようこそ!
山用の防寒具ですか!
まさか、ゴアテックスを着てお能鑑賞をすることになるとは思いませんでしたわ!!
でも、寒いと集中力もなにもあったものではありませんよね。
次回は、心して用意周到を目指しますっ!

B・エバンスで初デートだなんて!
なんておしゃれなんでしょう!!
そして、ご主人様の還暦お祝いもJAZZで、とは、またまた大人のムードたっぷりですねぇ。

ブルーノートのリングフライポテト、最高です!
どんなふうに剥くのかしらね?
機械があるのかしらね?
とみんな興味津々でしたよ〜〜。
飲めない私は「ブルーレモンスカッシュ」で。
見た目カクテルって感じで合わせました。(笑)

Posted by ふじりんご at 2007年05月24日 18:47
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。