2007年09月16日

『 舞劇 楊貴妃 』 in オーチャードホール

舞劇 楊貴妃 』 の 初日 を 観てきました。

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なんでも、日中国交正常化35周年 を 記念して、
日本 と 中国 で 共同制作 に 挑んだ 作品 だとか。

日中、二つの国 の 才能 と 感性 が 出会い、
はじめての “舞劇” が誕生 したのだそうです。

以前、わたくし が 勤めていた クラシックホール の 関係者 が、
オーチャードホール に 移って 10年 と 少し。
今回 の 企画 は、彼 が ずいぶんと 骨折ったものだと 聞き、
昔 の 仲間 と 一緒 に 出かけたのです。


“傾国 の 美女”楊貴妃 を 題材 に、壮大なドラマ を ダンス で つづる 新作舞劇 の 世界初演。

政略 や 陰謀 うずまく 激動 の 唐 の 時代 を 背景 に、
楊貴妃 と 日中両国 の 血 を ひく 架空 の 人物 謝阿美 ( しゃ あみ )、
美しい ふたり の 女性 の、国 や 身分 を こえた 友愛 と 悲劇 を 描く
――― というものです。

全く の オリジナルストーリー であり、
企画 が スタート してから、構想、脚本、作曲、振り付け・・・と、
準備段階 からの 大変さ は 十分 伝わってまいりました。

そして、中国 の 踊り手たち の 技術 の 高さ、しなやかさ、統一性も、十分 に 伝わってまいります。

でも、なんか? 

なぜか?  感動 の 渦 に まきこまれないのは、なぜでしょう?

実 は ものすごく、欲求不満 が 残ります。

なぜか?

――― 衣装 です。

普通、バレエ を 観る 時、我々 は 「 美しい 」、「 きれいー 」 という 感情 を 抱きます。

それは、衣装 の 美しさ、舞台背景 の 美しさ、そして もちろん、
踊り の 美しさ を 目 に 焼き付けて、そう 感じる 訳ですが、
中でも、踊り の 美しさ とは、「 衣装 に 邪魔されない 肉体美 」 の ことだと 思います。

躍動感、しなやかさ、からだ の 切れ の 鋭さ、ジャンプ の 高さ など
手 の 先 指 の 先 から、足 の 先 つま先 まで、人間 の からだ が、視覚 に 訴える 美しさ は、
スポーツ と 同じく、「 からだそのもの 」 なのではないでしょうか?

ところが、「 楊貴妃 」 では、全篇 の 九割 ほどが、からだ を 覆った 衣装 です。
羽衣 の ような、高松塚古墳壁画 の ような、聖徳太子 の ような、
そで が 長〜くて、足まで 隠れる 衣装 です。

もちろん、そで は 薄い シフォン であり、透け透け だから 全く 腕 が 見えないわけでは ありません。
でも、その そで は、着物 よりも 長く、手首 より 先 までも 覆っており、
とにかく、布 が ヒ〜ラヒラ、ヒ〜ラヒラ、舞台 いっぱい に 踊るのです!

そう、踊り手 と 共に、舞台 で 踊っているのは、たくさん の 布 の 集団 です!!

男性 が 兵士、敵 として 踊る 時 は、そで などは なし。
衣装 は あるものの、腕 も 足 も 立派 な 肉体美 を 誇って 踊ります。
そうすると、なんだか ホッとするような 気持ち、
ようやく 見たー という 気持ち に なります。 (笑)

あの 衣装 が、もう少し 違った スタイル で、
肉体 の 動き が もう少し 視覚 に 入ってくれば、
もっと 感動していたことでしょうに・・・。
ちょっと 残念。


そして、フィナーレ。

カーテンコール で、楊貴妃役 チェン・ファンユアンさん、謝阿美役 ソン・ジエさん 以下、
上海青年舞踊団 すべての 踊り手 が 得意な ポーズ で 拍手 に 応えます。

振付師 ジャオ・ミン氏、芸術監督・演出 松本重孝氏、作曲 服部隆之氏 が 次々と 舞台 に 上がり、
そして 最後 に 劇中歌 を 担当 した 森山良子さん も、登場。

舞台 に 総勢 100名ほど の 関係者 が 勢揃いし、
金銀 の 大きな クラッカー が はじけ、とても 華やか!

ホール いっぱい の 拍手 に 包まれ、
この日 一番 盛り上がったのが、カーテンコール だったような・・・。


この 『 楊貴妃 』、バレエ のようでもあり、歌 の ない オペラ のようでもあり、
だから 「 舞劇 」 と 銘打ったもの だったわけですが、

衣装 で 感じた 以外 にも、

ともすれば、パントマイム か ジェスチャー の ように、
あらすじ の 細部 に 至るまで、表現しようとして、
それ が 不必要 ではないかと 感じること も ありました。

お能 を 観るようになって、

「 極限 まで 削り落とした 動き の なかに、
キラリ と 光る クライマックス が 盛り込まれている 表現方法 」

に 慣れつつある わたくし に とっては、

必要 の ないもの を 削り取る ⇒ シンプル な 動き ⇒ 深い 部分 にまで 想像 を めぐらす ⇒ 深遠 な 宇宙観 ⇒ 感動

という プロセス を 大切 に する 侘び寂び の 日本文化
壮大 な 大陸 の 文化 は やはり 違うのかなあー とも思われ、
異なる 文化圏 との 共同制作 とは、いろいろ 難しい点 が ある に 違いない、と 感じた 次第 です。

安倍首相辞任 の 二日後 とあって、要人 の 列席 は ないだろう と 思っていましたら、
民主党 の 鳩山由紀夫氏 と みゆき夫人 の お姿 が。

「 やっぱり 自民党関係者 は、ちょっと 今 来れないよねぇ。
民主党 は 余裕 だわね。 」 (笑)

・・・そんな 鑑賞デー で ございました。

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オーチャードホールエントランス



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2007年08月25日

プラトニック・ラブ

小学生 の 低学年時代 から 知っている
ご近所 ウラ の お嬢さん が、
長年 続けていた バレエ の 最後 の 発表会 に 出られる と いうので、
娘 と 友人 ( ご近所 向い ) の 三人 で 鑑賞 させて いただく ことに。


白鳥 の 湖 」 は、二幕 と 三幕 のみ の 演技 でした が、
二幕 では 白鳥、
そして 三幕 では 主役 ですから、
シニアクラス の プリマドンナ として、トップ です。

黒鳥 の コスチューム で、
悪魔 の 娘 オディール を 踊ります。
32回 の 黒鳥 の パ・ド・ドゥ も お見事! お見事!

王子役 の 男性 との 息 も ぴったり。
コッペリア の ような 愛らしい 表情 の バレエ の 時 と 違って、
悪魔 の 娘 ですから、客席 を 見回すとき も、
大きな目 で、妖艶 に、鋭い 一瞥 で。

オディール 特有 の 難しい 技 が 盛り込まれた 踊り を、
笑顔 で、軽々 と 見せてくれます。

ここ に 至るまで には、どれほど の 努力 を 積まれた ことでしょう。
小、中、高、大学 と かれこれ 20年間
踊り続けている 頑張り屋さん です。

割れんばかり の 拍手!!
小さい 時 から 知っている だけに、もう 胸 が いっぱい に。
バレエ団 の プリマ として 立派 な 成長 を 遂げた、
堂々 とした 踊り に、皆 で 温かい 拍手 を 送り 続けました・・・。



・・・ご結婚 される のです。
まだ W大 大学院 博士課程 に 在学中 ですが、
二足 の わらじ で、主婦業 も スタート される らしい。

可愛くって、長身 で、スタイル 抜群 で、笑顔 が ステキ で、
そして、なによりも 性格 が ピカイチ!! の いい お嬢さん です。

こんな 人 は 早くに お嫁 に 行っちゃうのね。
女性 として 内面 から の 魅力 に 溢れた 人 は、
男性 も 決して 見逃さないのね・・・。



終演後、三人 で 食事 を していて
だんだんと、哲学的 な 話 に なりました。

プラトニック・ラブ の ストーリー って 知ってる? 」

娘 が 問いかけます。

わたし と 友人 は、哲学的 な 話 ― 人 は いかに 生きるべきか ―
が 大好き です。
こんな 形而上学的 な 内容 なら
夜 を 徹してでも 続けられます。

「 肉体的 な 欲求 を 離れた、精神的 な 愛 の こと でしょ。
昔 は、好き合った 男女同士 でも 結婚 まで は 純潔 を 保つ べき、
という 考え方 が 当たり前 だったのに、
今 は ほとんど 死語 みたい に なっているよね。 」

「 そうじゃなくて、もともと の ストーリー の こと。 」

「 え?、 どんなの? 」

「 なんでも、神様 が 最初 に 人間 を 考えたのは
四本 の 手 と 四本 の 足 を もつ 姿 だった とか。
その後、人間 は 二足歩行 と なり、( ここらあたり は ちょっと 不明瞭 )
神 に 逆らう ぐらい の 力 を つけたの。
神様 は 不安 に なって、
人間 を 二本 の 手 と 二本 の 足 を もつ 姿 に なるよう
真っ二つ に 割って しまったの。
だから、人 は 完全体 に なるため には、
自分 に ない 部分 を 補うため、割られた 残り 半分 を 探さなければ ならない。
それが、プラトニック・ラブ と いわれる ルーツ らしいよ。 」


う〜〜ん、この 神話的? な もの は、
ギリシャ以前 の 神話 なのか ちょっと 不明 ですが、
アメリカ で 哲学 の 授業中 に、
先生 が 教えて くださった 話 だとの こと。


そこで、わたくし は 思い出したのです。

プラトンイデア論 によ れば――、

現象界 の 事物 は、不完全 で有 限 で ある。
それら は 全て 永遠普遍 の 完全 な 美 の イデア ( 原型 ) を 模倣 している に 過ぎない。

プラトン の エロス ( すなわち プラトニック・ラブ ) とは、
不完全 な 現象界 に 生きる 人間 が、
自分 に 欠けているもの 不足しているもの を 求めて、
イデア界 に ある という 完全普遍 の 美 を 捜し求めること。
永遠不変 の 価値あるもの との 融合、合一 を 憧憬 する 愛 であ ること・・・。

娘 に 教えてくださった 哲学 の 先生 は、
イデア論 を やさしく 神話的 に 紐解いて くださったわけで、

ギリシャ時代 とは 恋愛 の 質 も 形 も
全然 違う 現代 では ありますが、
普遍的 な 大切 な 点 は、
娘 も 直観的 に 理解 できたのではないか と 思います。

すなわち、
恋愛 から 結婚 へと 至る プラトニック・ラブ的 な 過程 は、
自身 の 完全体 を 目指すべく、
魂 の 修練 を 続けること であり、

愛 のイデア を 求めるべく、
愛 ある 生き方 を 実践すること であり、

「 赤い 糸 」 的 な パートナー を 見つけるのは、
とても 難しく、
それ が ホンモノかどうか を 見極める ため の、
魂 の 直観力 を 高める には、
ひたすら、内 なる 自己 を 磨く 修行 を 積む しかなく、

「 できちゃった婚 」 や 「 バツイチ 」 など とは、対極 に ある、
慎重 で、勇気 も 忍耐 も 必要 な 生き方 を するしかない、
と いうこと に なります。

高望み しても、
自分自身 の レベル が そこ に 達して いなければ、
相応しい パートナー が 見つかる わけはなく、

内面 を 磨く 努力 を 続ければ、
その 魂 の 磨かれ具合 に 相応しい パートナー も 見つかる はずで・・・。


母親 と、ソウルメイト である 友人 と、そんな 話 に 熱中する 娘 と・・・。
時間 は いくら あっても 足りません。

もう一度、出発前 に、そんなこんな の 話 を する 機会 が ある と いいな と 思ってくれている 娘 です。


わたくし は、30年ほど 前、
実際には 人生 という 航海 に 踏み出す 前、
「 大学 の 机上 」 では ありましたが、

プラトン の 唱える

『 完全 なる 美、善、真理 を 求める 熱い 思い と、
また その 世界 ( イデア界 ) へ 戻っていこう とする、魂 の 郷愁 の 念 』 

に、心 の 底 から 同意 を 覚え

「 私 の 生き方 は ここにある! こう 生きる べきだ! 」

と、魂 が 震える ほど の 感銘 を 受けた ものです。

しかも、プラトン が 言うには、

こういう イデア は、何か 高い 「 霊的世界 」 に 存在 しているので あり、
そこ は 完全な 美 の 世界 であり、善 の 世界 であり、至福 の 世界 である、らしい。

そんな 世界 に、いつの日 か、
わたくし = わたくし の 魂 も 戻っていけるよう、
その為に 日々 の 時間 を 過ごしているのだ、と いう 実感。

まだまだ 至らない 点 は いっぱい いっぱい ありますが、
それでも、そういう 思い を 抱いて
毎日 を 生きている と いうことが

同性 として、
多少なりとも 娘 に 伝われば いいな
と 思っています。




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2007年06月30日

朝 から サクソフォーン コンサート

朝 の 10時半 に コンサート が 始まりました。

「 サクソフォーンコンサート 」 です。

サックス は、ワイン でも 飲みながら 夜 の 時間 を ゆっくり と 過ごす 時 に、最高!
という イメージ が ありますが、
今日 の コンサート は、梅雨 にもかかわらず 30度 を 越す 暑い 土曜日 の 朝、
地元 の 体育館 で 行われました。

朝 から サックス ?

はーい、 朝 から 「 爽やか〜な 」 サックス でしたよ〜〜。

苫米地義久さん ( サックス ) と  石塚まみさん ( キーボード ) による
ジャズ の スタンダードナンバー、名曲、オリジナル曲 と、
いろいろなリズム、ハーモニー、そして音色を楽しみました。

苫米地(とまべち)義久さん は、東京都 の ヘブンアーティスト ( 大道芸資格 ) として
ソロ活動 を 展開中 ですが、
ジャズ系 とともに、ヒーリング系、自然派系音楽 の アルバム を 多数 出しておられます。

日本全国 を 旅して 作る 「 音楽紀行シリーズ 」 は 現在 15タイトル、
光 と 心 の 世界 を 描いた 「 Photonシリーズ 」 や
TOMA Ballads」 も 大変 好評 です。

わたし も 「 光 の 森 」 を 持っていましたが、
今日、 新たに 「 北アルプス の 星 」 を 買いました。



石塚まみさん は、国立音楽大学 の ピアノ科 を 卒業後、
現在 は ピアニスト & ボーカリスト、作曲家 として 活躍中 の 方。

ジャスピアニスト として の 腕 は なかなか のものです。
スタンダードナンバー、「 いそしぎ 」、「 エミリー 」「 スターダスト 」など、
サクソフォーン との 掛け合い で 聞かせる アドリブ も 乗り乗り で、
体全体 から ジャズ の リズム と スピリット が 溢れ出て います。

トマさん の ソプラノサックス、アルトサックス が
自然 の 風 や 空 や 星 を 見事に 表現している 時 には、

石塚さん の ピアノ ( キーボード ) も、
電子音 を 駆使 しながら、
見事 な 風景 を 描いて いきます。

まるで、自然 の 風 が 吹いて いるかのような 爽やかな 音色。


う〜〜ん、 朝 から 元気 になる 音楽、
爽やか になる 音楽、癒される 音楽 を
ぜ〜んぶ 聴かせて もらえました。

「 梅雨 の 合間 の ひとやすみ 」

という 石塚さん の オリジナル曲 が
まさに ぴったり の 暑い 土曜日 の 朝 でした。

実は、サロンコンサート にも 出演 して下さった ことのある お二人 ですが、
今回 は 地元 の 自治会主催 の 無料コンサート に
かなり の 無理 を 承知 で お願い したところ、
快く 引き受けて くださった という 次第 です。

昨年度 の 自治会役員 を 終えたばかり の 私 は、
今回 は ノータッチ。

かわって 今年 の 自治会役員 となった コンサート企画 の パートナー Kさん が
全面的 に 頑張って くれましたので、
わたし は ゆ〜っくり と お客さん させてもらいました!!

それにしても 暑かった 今日 一日、
午後 は 「 星 降る 空 に 歌う 」 トマさん の CD を 聴きながら、
暑さ を 忘れて の〜んびり 過ごしました。


 







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2007年06月08日

ブレハッチ & プレトニョフ & ロシア・ナショナル管弦楽団

6月6日 ( 水 ) 夜 
東京オペラシティコンサートホール にて

ミハイル・プレトニョフ 指揮
ロシア・ナショナル管弦楽団 を 聴きました。

プログラムは、

◆チャイコフスキー:幻想曲 「 フランチェスカ・ダ・リミニ 」
◆ショパン:ピアノ協奏曲 第1番
◆ドヴォルザーク:交響曲 第9番 「 新世界より 」

の 3曲 です。





ブレハッチさん は、昨年 の 11月 に リサイタル を 聴きました。
→ 2006年11月25日 の 記事

2005年 の ショパン国際コンクール で 優勝、
マズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞 の
副賞 すべて を 受賞した 若き 天才。( 現在 22歳 )

プレトニョフさん は、1978年、21歳 で
チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門 に おいて、
ゴールド・メダル および 第一位 を 獲得した ピアニスト であり、
指揮者 であり、作曲家 でもある、
こちらも 現代 の もっとも すぐれた 芸術家 として 認められている 大御所。

そして、ロシア・ナショナル管弦楽団 は、
政府 から 独立 した 団体 として、
民間から の 資金提供 によって 支えられており、
しかも 楽員 は オーディション で 集められた 選り抜き の メンバーばかり、
という、ロシア では 大変 ユニーク な 立場 にある オーケストラ です。

こんな、すごい 三者三様 の アーティスト による コンサート ですから、
それは それは 楽しみに していました。

ブレハッチさん の ショパン の ピアコン1番。

昨年 の リサイタル で 聴いた時 と 同様、
並外れた テクニック で、
顔色 ひとつ 変えず に 難しい パッセージ も 淡々 と 弾いています。

端正な、美しい音色 で、 ポーランド の 魂 を 謳いあげます。

しかし、リサイタル の 時 ほどの 感激 は ありません。

もう すでに 「 ヴィルトオーゾ ピアニスト 」 で あること を 知っているし、
ピアコン でも 難なく こなすだろう と わかっていたし、
それから、すごい 青年 の ピアノ を 聴いていること を 十分 意識 していましたから・・・。

と同時に、ツワモノ揃い の ロシア・ナショナル管 との 共演では、
「 まだまだ 色 に 染まっていない ピュア な 若い 逸材 」
という 印象 の 方 を 強く 受けました。

人生 の 起伏 や このピアニスト自身 の 喜怒哀楽 が、
まだ ほとんど 表現 には 現れていないような・・・。

きっと、今後の 10年、20年、
この人 は これから の 人生経験 を いろいろ な 色 に 変えて
ピアノ の 上 で さまざまな 音楽 を 描いて 魅せてくれることでしょう。

当たり前 ですね。
まだまだ 20代 に 入ったばかり の 青年 ですから・・・。

今後 が 楽しみです。

さてー、プレトニョフさん の 「 新世界
!!!??? 」 の 世界 でした。

あんな 速い テンポ の 「 新世界 」、
あんな ダイナミックな 「 新世界 」 を 聴いたのは 初めてです!

目 が 回りそうな 速さ!
ガンガン 迫ってきます。

かと思うと 叙情的 な 部分 は、
すご〜い スローテンポ で 濃厚
引っ張って 引っ張って 引っ張ってー。

そのあと ふたたび の 起伏溢れる リズム は、
また がんがん アップテンポ です。
快速? 特急?!

なんだか ビックリ、 目 を 白黒 させているうちに、
あれー、もう 一楽章 が 終わってしまいましたー!

よく 弦 も 管 も あんな 速い テンポ で 演奏 できるものだと、
ひたすら 感心 しまくりです。

よほど の 実力者 でないと、あんな 「 新世界 」、
最後まで ついていけないのでは と、
ロシア・ナショナル管 の 底力 を 見せ付けられた 感じ です。

二楽章以下、金管 も、木管 も 
何箇所もある 「 新世界 」 の 見せ場 を
ビシッ ビシッ と 決めて、さすがー です。

ただし、私自身 の 「 新世界 」 での 感動 の 振幅 は、
「 溜めてー 溜めてー 」 を 含めて
もう少し スローテンポ の 演奏 の 時 のようです。

目 が 回りそうで、
「 感動 の 渦 の 中 に 身 を 置く 」 演奏 とは、
ちょっと 温度差 が あったかな、 という 印象。

アンコール の
ヨハン・シュトラウスU 作曲
ポルカ 「 ハンガリー 万歳 」 と
ハチャトリアン 作曲
バレエ音楽 「 ガイーヌ 」 より "レズギンカ" は、

さらに さらに 全速疾走 を しているような、
信じられないほど ヴィルトオーゾ的 音楽。
もう、小太鼓 なんか ロック かー、という 感じ。( 驚 )( 愕 )

目 が 回り、心臓 が ばくばく してきそう、
という 意味 では 十分すぎるほど の 衝撃 でした。

プレトニョフさん、
もう少し 聴いてみたい 指揮者 です!

posted by ふじりんご at 23:48| Comment(9) | TrackBack(0) | 感性を磨く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月31日

ブルーノート東京 覚え書き

もう 10日 も 前 の ことに なりましたが、
珍しく JAZZ の ライブ に 行ったのだから、
一応、覚え書き として、残しておこうと 思いました。

2007年5月20日 ( 日 )
ブルーノート 東京
「トニー・デセール の ピアノ と ヴォーカル」

エントランス に 入って、友人 の 友人 が 予約 の 確認 をして、

B1階 の ロビー を 通って、

B2階 の 客席

まだ 少し 早い時間 だったので、客席 も まばらです。
演奏 の 始まる前 に お料理 を オーダーして。

少しだけ 飲める 友人たち はカクテル を。
わたし は 飲めないので、カクテルっぽく ブルーレモンスカッシュ を。

あとは お料理 を 何皿か 取って、4人 で 分けます。
前菜
「 本マグロ と フルーツ・トマト の タルト プロヴァンス風 」

サラダ
「 オーガニック・トマト の サラダ ガーリックチップ添え 」
「 パン の 盛り合わせ ヴァージンオリーブオイル と 」

スウィンガー
「 スウィンギン・ポテト 」 と
「 オリーブ・リフレイン 」

メイン・デュッシュ
「 車エビ と 帆立貝 の テュルバン ヴェルモット の クリームソース 」

演奏 が 始まると、友人二人 は さらに ウォッカ を オーダー。

そして 演奏 は、
トニー・デセール の ピアノ と ヴォーカル
マイク・リー の ベース
ブライアン・ヅァック の ドラムス

の 3人 です。

トニーさんは、かなり の イケメン。
ジャズピアノ は 若々しくて 力強い 感じ。
歌 は 普通。
技術的 には かなりの腕前 ですが、繊細さ、流れるような〜 という表現 は
まだまだかナー とも 感じます。
インプロビゼーション は なかなか いい感じ です。

マイクさん は 日本人か と思いましたが、英語 ばっかり。
ベース に 加えて、口笛演奏 も 披露。
すごーく 体力勝負 の エネルギッシュ な 口笛 に、
拍手 と ヒューヒュー の 嵐。
ベース は 音程 が とても しっかりしていて、聴きやすかったです。

ブライアンさん は、ちょっと見が、セイン・カミュさん。
JAZZ における ドラムス の 役割 は、あんまり 知らなかったのですが、
しっかり JAZZ です!!
繊細 な 音色 は、細い 金属 の 小さな 箒 みたいな スティック?
で 叩いているのも 初めて 見ました!

ライブ では、からだ が 自然 と 反応しますね。
だんだん 軽やかに なってきて、
からだ が スウィング し始めて、
手拍子 も 乗ってきて、
客席 と 舞台 が 一体 となるのが 分かります。

・・・ 終演後 は、表参道 の すてきな カフェ で
しばし 語らい の 時間。

誘ってくださったのが、
友人 の 友人 で 私 の 知り合い でも ある
田園調布在住 の ステキマダム でしたので、
なんだか いつもよりも ずっとオシャレ で
ずっと 大人 の 雰囲気 を 味わわせてもらいました。

たまには こういう お誘い も、いいものですねー。 ( 笑 )

聴いてみたい と 思ったのは、
バンドネオン の 小松亮太さん が、ギター、ヴァイオリン、コントラバス との
小編成バンド で タンゴ の 新境地 に 挑む という ライブ。

小松亮太Tango, anti tango 〜タンゴ、或は反タンゴ〜

それから、デヴィッド・マシューズ 率いる 人気バンド

マンハッタン・ジャズ・クインテット

も 聴いてみたいなー。
以前、マンハッタン・ジャズ・オーケストラ を 聴いていますので。

でも あれこれ 聴きに 行くには、先立つもの が ・・・。
やっぱり、よーく 考えてから・・・ と いうことで。 ( 笑 )




posted by ふじりんご at 19:30| Comment(16) | TrackBack(0) | 感性を磨く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月11日

二夜連続 の 音楽会 紀尾井ホール と オペラシティ へ

金曜日 土曜日と、二夜連続音楽会 でした。

■ 3月9日金曜日
『 樫本大進 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル 2007 』
紀尾井ホール

■ 3月10日土曜日
『 硲美穂子 & 竹内永和 デュオコンサート 』
オペラシティ近江楽堂

樫本大進くん は、10年前に ロン・ティボーコンクールで 最年少優勝した時から、ずいぶん たくさん 聴いています。
コンチェルト、ピアノ伴奏でソロ、カルテット などなど。
そして 今回 始めての 無伴奏 でした。

今回は 2階バルコニー席 からの 鑑賞です。
ここから ヴァイオリンを 聴くのは 初めてでしたが、この席、とても ラッキー でした!

音が 全部 上に 抜ける。
ヴァイオリン独特の 弦がこすれる音や、ボーイングで 発せられる音 ―正面の 座席からは おそらく 聴こえない音― まで すべて 聴こえる。

おまけに、正面で聴く時には 見えていない 意外な からだの 動きまで 全部 見えるのです。
「 腕は こんなにも 激しく 動かしていたのねー。 」
「 頭の 動きも、本当は こんなに 激しかったのねー。 」
「 力の 入れ具合は、こんなふうだったのねー。 」
力を 入れて 弾く時、靴まで ( 足まで ) 床を こんなに 踏みしめて いたのです!

そんな 舞台裏的 見方が ぜ〜んぶ、出来てしまったー!

この人の 艶のある、そして 力強い音は すごく 魅力的です。

実は、わたしの 親友が NYに 住んでいた時、大進くんと 息子さんが 同い年で 仲良しだったのです。
デビューする前から
「 NYに 一人 すごい ヴァイオリンを 弾く子が いるのよ。
ひょっとしたら、大人になったら ヴァイオリニストとして 有名になるかも しれないわ。 」
と 言っていた その子 が、実は 大進くんだった と言う訳です!

大進くんの お母様も すごく ステキな方で、いつも ホールロビーで いろいろな お客様に ご挨拶を されています。
美智子皇后 が ご臨席のときも、お隣で エスコート役を みごとに こなしていらっしゃいました。

今では、なんだか 自分の 知り合いが 有名ヴァイオリニストに なったかのような 錯覚まで 感じて 応援しております。(笑)

オペラシティへは、サロンコンサートを 企画運営 していた時に ずいぶん お世話になった ヴァイオリン と ギター の 二人の アーティストの コンサートへ。

また、今 わたくし、音楽に 関する HPつくり に 没頭しているのですが、ここでも 個人的に お世話に なったので、そのお礼も 兼ねて 出かけました。

こじんまりとした 近江楽堂 にて、ヴァイオリンと ギターの 調べは 天井の 高い 室内に 大きな残響となって 響き渡り、気持ちの良い波動を感じることが出来ました。


ちなみに、娘の 留学先には 音楽学部も あり、日本人の 留学生から、
「中間試験の ピアノの 発表会があるので 見にきて。」
と 言われて 行ったそうです。

小さなサロン または ホールを イメージして 見に行ったところ、日本の 発表会とは ずいぶんと 様子が 異なり、びっくりしてしまったとのこと。
ライトアップされた 建物 ( 発表会会場 ) が ステキです。
ちょっと きれいな 写真でしたので アップしてみます。

なんだか、皆さん お食事しているように 見えますが・・・。
遠くで ピアノを 弾いている人が いるような・・・??

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2007年01月07日

ニューイヤーコンサート in サントリーホール

2007年1月6日、今年のコンサートは

ウィーン・シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラ
ニューイヤーコンサート2007

指揮&ヴァイオリン:ペーター・グート
ソプラノ:森 麻季

からスタートしました!  

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お正月はテレビで ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを見るのが恒例となりましたが、三が日が終わった頃、友人たちとナマのニューイヤーコンサートへと出かけるのがこれまた恒例となっています。

お正月はシュトラウス一家の作品ばかりだし、楽しい演出があるし、会場は いつもより華やかだし、で とても ウキウキした気分 を 味わうことが出来ます。

私は昨年作った「 付け下げ 」 か 「 鮫小紋 」 を 着ていく予定だったのです。

CIMG0504.JPG   CIMG0505.JPG  

それが朝からの大雨。ほとんど嵐状態だったので、あえなく断念。
洋服の準備もなく、寒いし、で 結局 ウールのパンタロンにジャケットという いつもよりもカジュアルな格好 になってしまいましたー。残念!

では、上質なウィンナワルツはもちろんのこと、観客を喜ばせた数々の演出を箇条書きに。

 @ オペレッタ《こうもり》より侯爵様、あなたのようなお方は
森麻季さんのソプラノ。
衣装は、カラフルなふんわりとしたドレス。ショッピングピンクの ロング手袋 をはめて。
侯爵家の小間使いアデーレが奥様に嘘を付いて暇をもらった上、ちゃっかり奥様のドレスを着込んで、「女優」と名乗って夜会に乗り込んだ時にピンチを切り抜けるために歌った歌。
美しくてほっそりした森麻季さんの歌声としぐさがとてもステキでした。

 A シャンペン・ポルカOp.211
今回の 我々の座席は P席
オーケストラの後ろ側、ちょうどティンパニー奏者が真下 という場所だったのですが、シャンペンの栓を抜く音の描写は、ティンパニー奏者が水鉄砲のような筒から、実際にコルクの栓を観客に向かって打ち出すのです。
そのカラクリがすっかりお見通しの座席でみんなにやにやしながら見ていると、突然、我々の席に向かってシャンペンの栓が飛んできたー!!
演奏中なのに、「うぉー」という歓声も。
指揮者まで、小さい筒を式服の内側ポケットからそーっと取り出し・・・。
それがわかるのは、オーケストラの後ろ側から見ているP席の人だけ。
指揮者も一緒になって客席にシャンペンの栓を飛ばしだします!
最後は、ティンパニーさんと指揮者さんで撃ち合いに!!
合計10発以上の栓が客席に向かって飛ばされましたヨ。

B ワルツ 春の声 Op410 (ソプラノ森麻季)
再度登場の森麻季さんのドレスは海のような鮮やかなブルー。同色のストールを羽織って。
誰もが知っているワルツをソプラノ付きで。 
「ひばりは空高く舞い、風はぬるむ。大地は息づき喜びは溢れ、すべての悩みは消え去る。太陽はほほ笑み、幸せを運んでくる。歌は泉のように流れ出し、ラッパが鳴り響く。」
森麻季さんの可憐な、そして高音域の技巧を生かしたソプラノ・ソロに もうみんな 酔いしれます。
鳴り止まない拍手に応えて、今度は 森さんが くるっとオーケストラの方を向き、 すなわち P席の我々の方を向いて 最後の高音のアリアを もう一度 歌ってくださいます!
途中、指揮者とダンスを踊り出し、喜びに溢れるワルツを 余すところなく 披露してくださいました。
ブラボーの口笛までもが 客席から いくつも飛び交いました。

休憩をはさんで、
C ポルカ・シュネル「 テープは切られた 」Op.45
鉄道開通式のために書かれた曲を、蒸気機関車の運転手の帽子をかぶり、汽笛を鳴らし、太鼓を叩きます。
またまたティンパニー奏者の見せ場から 始まりました。

D オペレッタ《こうもり》より“田舎娘をやるときは”
先の小間使いアデーレの歌ですが、今度の森さんの衣装は 白と鶯色の鳥の羽が付いたようなふわふわのドレスと同色のロング手袋です。
アデーレが夜会で出会ったフランス人の騎士(実は刑務所の所長)を刑務所に訪ねて行き「私を本物の女優にして」と売り込む。
その場で田舎娘や、女王や、貴婦人に扮して歌い演じるのがこの歌です。
森さんの演技は、まさにリスのような可愛さから、威厳に満ちた足取り、会釈まで歌詞に合わせてくるくる変わります。
この人は、とても美しい声その美貌人を惹きつける演技力 で 世界中の観客を楽しませてくれますネ。

E アンコール3曲
1曲目は、観客も一緒に座席で踊ります
隣の人と手を合わせます。
指揮者とコントラバス奏者(日本人)とヴァイオリン奏者(日本人)の女性も一緒に舞台上で踊ります。
曲は だんだん速くなってきて、踊りも手を叩くのも どんどんどんどん 速くなってきて・・・。
お正月に 沢山食べたあとの いい運動になりました!!

F 最後はラデツキー行進曲。
森さんは最初のドレスに着替えて またまた登場。
そして、小さい ハーフの男の子と女の子も 登場。
さきほどの 舞台で踊った ヴァイオリン奏者と 1stヴァイオイリン奏者の ご夫婦のお子さんだとか。
このちっちゃな二人が揃って オーケストラを 指揮する中、
指揮者に手を取られた森さんと1stヴァイオリン奏者たち8人が 一緒に客席に下りて 行進します!
サントリーホールの 一階席中央部分を 一周します。
一階S席の人たちの横を 森さんやヴァイオリン奏者が 演奏しながら通るのですよー!
ワァー、いいなあー。

・・・こうして大きな手拍子の中、大きな拍手の中、楽しい楽しいニューイヤーコンサートが終了しました。
あー楽しかった!!
外に出ると、嵐だった雨も上がっている。
なんだかとっても温かいいい気持ちになって、お茶の時間も楽しんで、ステキな新年会 が 終わりました。
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2006年11月25日

ショパンの再来? ブレハッチ ピアノ・リサイタル in オペラシティ

昨日は、ラファウ・ブレハッチ ピアノリサアイタル を 聴きに オペラシティ へ。

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2005年ショパン・コンクール優勝
ポロネーズ賞、マズルカ賞、協奏曲賞 の 3部門を、コンクール史上初めて 完全制覇した、まさに ショパンの再来か? とも言われる、話題沸騰の ピアニストです。 

それも 1985年ポーランド生まれの 21歳
我が家の 息子よりも、娘よりも 若い人です!

現在も 音楽大学で 学びながら、世界各地で 演奏活動を スタートさせた ブレハッチ氏ですが、若く、端正な マスクの 新進ピアニストを、女性陣が ほおっておくはずが ありません。

昨夜も、女学生から おばさままで、クラシックコンサートにしては めずらしく、女性の 熱気が 会場に 満ちていました。

プログラムは オールショパン の 5曲。

・バラード 第3番 変イ長調
・24の前奏曲 一番〜十二番
・ポロネーズ 第7番「 幻想ポロネーズ 」
・3つのマズルカ
・ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調

いずれも、素晴らしい! の一言です。

やわらかく、優雅。
すがすがしく、自由自在。
気品があって大胆。

軽々と 超絶技巧を 弾きこなす テクニックの 高さは、もう 脱帽!です。
だいたい、精密機械のように 動く 右手は、左手の 和音の フレーズよりも 絶対に 早く 動いていたと 思う。

しかし、鍵盤を 叩きつけるような ワイルドな ショパンではない。
すべるような なめらかさが、大胆な 表現をも 品格ただよう 音楽に 仕上げています。

本当に 21歳なの?
ショパンが 生きていたら、こんなふうな 表現を きっと 望んでいたのかも・・・と 皆に 感じさせる “ なにか ” を 持った ピアニストです。

ただ、途中、ピアニッシモでもない、フォルテでもない、アップテンポでもない、スローテンポでもない、な〜んでもない 普通の パートに
あれ、なんか 普通っぽい。21歳みたい。 」
と 思える 箇所が 2回ほど あったことも、事実です。

ショパンが 乗り移ったかのような ブレハッチ氏でも、生身の 人間は やはり まだ 年端の いかない 若者です。
人生経験の 浅い 若者らしい、そんな ピアノタッチと 表現が 一瞬 垣間見えたことで、よけい 親しみやすさを 感じることが 出来たような気も します。

そして、今後、年月を 重ねるにつれて、たくさんの 経験を 積むにつれて、彼の ピアノが どう変わっていくか、どう凄みを 増していくのか、ピュアな 透明感に どんな色が 付いていくのか・・・。

すご〜く 楽しみです。

アンコールは 4曲も。
大サービスでした!

・マズルカ op17-2
・仔犬のワルツ
・マズルカ op17-4
・ワルツ op34

ふじりんご、今年 最後の 「 大物 アーティスト 」 音楽会 でした!
堪能!


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2006年11月14日

アーノンクール & ウィーン・フィル in サントリーホール

昨夜は、ニコラウス・アーノンクール 指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 の 演奏を 聴きに、サントリーホールへ 行きました。

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アーノンクールさんの 来日は なんと 26年ぶり とか。
ウィーン・フィルは なかなか チケットが 手に 入らないので、いつも いつも 苦労いたします。
この前 聴いたのは、もう 10年も 前に なってしまいました!

久し振りの ウィーン・フィル。
心はウキウキ。ドキドキ。期待で一杯・・・。

昨夜の プログラムは、モーツァルトの39番ベートーヴェンの7番 です。

アーノンクールさんは、もう77歳です。
大柄な方でしたが、さすがに ご高齢で いらっしゃるからでしょうか。
モーツァルトは ほとんど 動かない 指揮です。
本当に、ほとんど 動きがない。
全身の 力が 抜けているような、オーケストラの 演奏に 耳を 済ませているかのような。

ウィーン・フィルだからでしょうか。
モーツァルトなど 地元の 作曲家の 音楽は、もう 完成されているのでしょうか。
指揮者が 演奏者を 信じ切って 任せているようにも 感じられます。

全体に 抑えた 演奏、ビブラートを あまり 使わない 清楚な 感じです。
あ、どちらかと 言うと、古典に 忠実 といった 印象でしょうか。

演奏者の DNAには、それなりの 独特の リズムが インプット されているに 違いないと 感じます。

たとえば、三楽章の メヌエット。
ポン、ポン、ポン というリズムが、ワルツです!
本当に ワルツです!
これは、ワルツの 国の 人の DNAが あのように 演奏させている としか言いようが ありません。

それにしても、ウィーン・フィルは、トゥッティ部分の 音が さすがに 美しいですね。
一人一人の レベルの 高さも さることながら、「 合わせる 」 という 概念が そもそも レベルが 違うのでしょうか。

と言って、微妙に ずれるところも あるのです。
しかし、そんなことは ミスの 範疇ではなく、むしろ 一人一人が 「 全体の 合わせる 」 波動の 中で、一人一人の 演奏も 楽しんでいる、といった感じです。


後半は ベートーヴェンの7番。
この曲は、聴く チャンスが 非常に 多いので、ついつい 他の オーケストラと 比較してしまいます。

指揮者は、モーツァルトとは うって変わって、よく 動かれます。
でも、無駄な 力は 使わずに、メリハリを 利かせた 指揮を していらっしゃるのが よくわかりました。
さすがは、大御所ですね。

曲の 作り方は、インテンポかと 思えば、うゎーっと 押してくるような テンポに なったり。
しかし、4管編成の オーケストラで よくありがちな、重厚感、粘着感は 感じられない。( 昨夜は 2管編成 )

そして、拍の 取り方が、他の オーケストラと 違って、なんか 新鮮なのです。
なんと 表現したらいいか 分かりませんが、とにかく、昨夜 わたしは、アーノンクールさんの 拍の 取り方に 妙に 惹かれてしまったのです。

この曲は よく 「 元気が 出てくる 交響曲 」 と 言われます。
たしかに、聴衆を 鼓舞するかのような、駆り立てるかのような リズムが たくさんあって、 「 野性的 」 と 評されることが 多いようです。

しかし、昨夜の 演奏では、野性的 というよりも 品の 良さのようなものを 沢山 受け取りました。
そして、すご〜く すご〜く よかったです!

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帰りは、いつものように ANAホテル で お茶を。
その時 知ったのですが、ウィーン・フィルの ニューイヤーコンサート
現地での 定価が 9万円だそうです!
飛行機代と ホテル代と チケット代を 入れて、だいたい 一人150万のコース ぐらいから 売り出されるみたいです。

全く ご縁がないようで・・・。
でも、一生に 一度で いいから、本場の オペラか ニューイヤーコンサートを 聴いてみたいものです。
一度ぐらいだったら、なんとかなるかしらん?






posted by ふじりんご at 12:09| Comment(6) | TrackBack(0) | 感性を磨く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月21日

音楽会をプロデュースする


10年間、毎月 サロンコンサートを 企画、運営、主催してきました。
今年の 6月までに 100回の コンサートを 開催、それも 「 一度も同じ企画を繰り返さない 」 という快挙!を 成し遂げ、その後、今年一杯は 休養、充電期間中です。

もちろん サロンですから、せいぜい 30名から 40名の お客様 といった小さい規模です。
それでも、企画段階から 実際の 開催までの苦労は いろいろ。

@ 子育てに 疲れた 婦に、ほっと 一息つけるような 空間と 時間を 味わってもらいたい、という趣旨で 始めましたので、料金は 2000円に 設定。
A ハープや チェンバロなど 大型の 楽器運搬に 費用がかかる時のみ、2500円とする。
B 演奏者は、プロの活動をしている 実力者ばかり。
低料金で 主婦向けの、しかし 良質な コンサートを 目指す 我々の 趣旨を 理解してくださり 快諾してくださる方を 探し出すので、なかなか大変です。
C コンサートは 午後の 2時から。あいだに ティータイムをはさみ、香り豊かな紅茶 ( 紅茶協会認定店から茶葉を分けてもらいました ) と、その時の 楽器や 演奏者、季節に ちなんだ 美味しい ケーキを お出しする。
D 演奏者と お客様が 一体となった ステキな ひととき を 目指す。
などなど・・・

しかし、やってみると、毎回 毎回 それはそれは 贅沢な コンサートと なったのです。

だって、

・ 目の前に 演奏者が いるので、息吹から、表情まで すべて 感じ取れる。
・ サロンは フローリングの木と レンガの壁が ほどよい 音響を 作り出し、ナマの 心地よい音を、余すところなく 聴き取れる。
・ 演奏者と 気軽に お話できるし、珍しい 楽器など 触らせて もらうことも 可能。
・ 美味しい ケーキは こだわりをもって 選び、または 特別注文で 地域の一流ケーキ屋さんに お願いしている。

いつも、お客様の 満足度は 大きかったです。( と 思います! )

友人と 二人で 立ち上げた 個人事務所ですから、掃除から 椅子並べから お茶のサーブから 会計から、なにからなにまで こなさなければなりません。
出演者との 交渉から 始まって、出演料の 捻出、ケーキの 依頼、チラシを 作り、ダイレクトメールを 出し・・・と言った 当日以外の 仕事も 含めて、すべて 無報酬です!

でも 一番 楽しんだのは、主催者の 我々二人でしたし、沢山の アーティストと ( 中には有名な方もいらっしゃるのですよ ) 知り合いに なれたことは、大きな 財産と なりました。

沢山の お客様に 喜んで いただきました。
ボランティアで 当日手伝ってくださる人とも 沢山 知り合いになれました。
また 必ず 101回目を してね、と 念を押されています。

今は 少し 休養中ですが、来年になったら また 大きく 羽ばたきたいな と思っている ふじりんごでした。



posted by ふじりんご at 19:12| Comment(12) | TrackBack(0) | 感性を磨く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

久々の長編ロマンス アウトランダー・シリーズ

この夏から 秋にかけて、ちょっと はまったのが 久し振りの  長編ロマンス。

ダイアナ・ガバルドン の 『 アウトランダー・シリーズ 』 12冊を 一気に 読み終わりました。

12冊とは、4シリーズ3冊ずつの文庫本です。

  ・ 第1 シリーズ 「 時の旅人クレア
  ・ 第2 シリーズ 「 ジェイミーの墓標

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  ・ 第3シリーズ 「 時の彼方の再会
  ・ 第4シリーズ 「 妖精の丘にふたたび

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第二次大戦終結直後、従軍看護婦だった 主人公が 夫とともに スコットランドの ハイランド地方で 休暇を 過ごした時、ストーン・サークルを 訪れ 18世紀に タイムスリップしてしまう !

という 内容から 始まる、壮大な 歴史アドベンチャー なのですが、
18世紀の スコットランド と イングランド の 戦争あり、魔女狩りあり、フランス宮廷あり、刑務所あり、奴隷あり、アメリカへの 脱出あり・・・

これでもか、これでもか、と言うぐらい、次々と アドベンチャーが 続きます。
それに 加えて、20世紀に 戻ったり、20世紀から やってきたりの 展開も 含まれるので、そりゃぁもう、面白すぎて 毎晩 徹夜に なりますよ!


歴史小説としても ロマン小説としても 楽しめるし、人生で 何が 大切か ということが 見えてくる 哲学的な 部分も 含んでいます。

このシリーズ、実は まだ 終わった訳ではなく、原書では すでに 第6シリーズまで 出ているとか。
そうすると、この先 どのような 展開が 待っているのか、想像するのも また 楽しいものです。


この 『アウトランダー』 と とても 似た 小説を 20年ほど前に 読んだことが あります。

それは、フランスの S&Aゴロン夫妻 作 『 アンジェリク 』 シリーズ。


娘が 生まれて 間もない頃、図書館で 単行本 19冊ほどを 読み続けたものです。
また、10年ほど 前には 文庫本で 26巻 出版されたので、記念に 全部 購入しました。


16世紀の フランス貴族、魔女裁判 から 始まって パリの 貧民窟、ベルサイユ宮廷、ルイ14世、地中海の バーバリ海賊 と続き、イスラム の 後宮 から 新教徒革命 を 生き抜き、さらには 新世界への 脱出、アメリカ の 開拓、ケベックの フランス社会へ・・・


歴史に 沿って、一歩 先を ゆく 未来型の 男女の 人間模様と その歩みを 描いた この大歴史冒険小説に、どれだけ 心躍らせたことか!

「 アンジェリクのような 愛と 勇気に 溢れた 女性に なりた〜い ! 」

と ここから 学んだことも 多かったです。


そもそも 歴史が 好きだからですが、舞台となった フランスの 場所を いつか あれこれ 訪ねてみたい、と思って 早や 20年です。

今回の 『 アウトランダー 』 からも、同じようにスコットランドの ハイランド地方を 訪ねてみたい という気持ちが ムクムクと 沸きあがって きました。

こういう 気持ちになれる 小説には ごく たまにしか 巡り合えません。


50歳を 過ぎても、60歳を 過ぎても、いくつになっても、ワクワクするような 本に 出合って、青春 していた〜い ! ものですネ。





ラベル:長編ロマンス
posted by ふじりんご at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 感性を磨く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

アシュケナージ N響 in サントリーホール

N響の 定期演奏会を 聴きに サントリーホールへ 行ってきました。

アシュケナージ指揮、ベートーヴェンの 交響曲 第2番 と 第3番 「 英雄 」 です。


N響の 年間 定期会員 を もっている 友人が、行けない時に 時々 チケットを 譲ってくれるのです。

年間 9回の 演奏会を 同じ席 ( 1階 6列の 中央寄り 左サイド という、すご〜く いい お席! ) で 楽しめるって、なんだか とても 贅沢な 気分。

これって、子育ても 終わり 生活に ゆとりの ある 50代 以降の 特権 ですよね。

もちろん、音楽 大好き、N響 大好きの 若い 人も 定期会員で たくさん おられるのでしょうが、やっぱり 圧倒的に 中高年の 聴衆が 多いなっ て感じが します。

そして、海外 アーティスト 来日の 時などの その夜 限りの 演奏会と ちょっと 違うのは、わりと ラフな 服装も 多く どちらかと いうと 地味目 です。
定期演奏会 だからかな。


さて 昨日の お席は、アシュケナージさんの 指揮を、今までに 聴いた ( 見た ) 中では 一番 間近な 席 だったような 気が します。

肩の 丸みを 帯びた ラインや 背中に、結構 お年を 取られたなあと いう 印象を 感じましたので。

でも、指揮は とても パワフルで、躍動的で、ちょっと コミカルな 動きが あったりして、私の 好きな 指揮者の 一人 です。

以前、ピアノの 弾き振り を なさったことが あり、客席に 向かって 直角に ピアノを 置き 背中を 見せて ピアノコンチェルト ( モーツァルト ) を 弾かれたことが ありました。

弾き振りでは、ピアノの 美しい 音色が メインですし、 「 静 」 の イメージが 先行 しますが、指揮のみの 場合は、小柄な 方なのに それを 感じさせない 力強さと 重厚感が あって、 「 動 」 の イメージの 中に ぐいぐいと 引き込まれます。

う〜ん、昨日も ホント、引き込まれました!


終演後は、ANAホテルでのテ ィータイム もしくは ディナータイムも、また 楽し。

これは、子供が 小さい時は 絶対に 出来なかった、 「 今だからこその 」 お楽しみです!

次回、サントリーホールへ 行くのは、11月の ウィーンフィル 来日時の 予定。
高い チケットを 手に 入れたのだから、楽しみだなあ〜。


あっ、それから、ANAホテルの タクシー乗り場の前で、田原総一朗さんに ばったり お会いしました!
翌日(9月29日)は、 「 朝まで生テレビ 」 だから、この日は ちょっと クラシックでも 聴いて リラックスしようと なさっていたのでしょうか。
テレビで 拝見する あの 鋭い まなざしは なく、ごく ふつーの おじさまでした。



posted by ふじりんご at 23:53| Comment(0) | TrackBack(1) | 感性を磨く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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